うつ病などの心の病に対する理解を深めてもらう講演会が、玉野市のすこやかセンターで開かれました。
この講演会は、玉野市と医療機関・福祉ボランティアなどでつくる「玉野こころの健康を考える会」が主催して、毎年開かれています。最初に、こころの病と向き合う2人が経験談を語りました。このうち躁鬱病にかかった男性は、デイケアに入ったことで居場所を見つけ、生活リズムを取り戻せた経験を話し「施設や制度を知ることで病気の安定につながる。今度こそ病気を治そうと思う」と力をこめました。続いて、岡山市在住のパンフルート奏者 今井勉さんが講演しました。今井さんは30代後半に仕事による極度のストレスからうつ病を発症。まじめ過ぎる人や仕事を一人で抱え込む人がうつ病にかかりやすいことを自らの経験談を交えて語りました。その上で、ストレスを溜めないことが予防に大切であることを訴えました。話の合間にはパンフルートの演奏を披露し、観客を魅了していました。また会場では、玉野市内の医療・福祉関係21団体が、日ごろの活動成果などを発表する展示や施設で手がけたパンや雑貨などを販売するコーナーが設けられました。