毎年秋、美観地区で開かれる「倉敷屏風祭」に向けて、倉敷芸術科学大学の学生がオリジナルの屏風を作りました。
去年から芸科大が取り組んでいる倉敷屏風プロジェクトで、今年は学生12人と大院生5人が参加しました。
この日は、指導を受けた表具職人を招いてのお披露目です。
屏風作りは4月からスタートし、表具職人から5日間、屏風の仕組みや構造、歴史を学び、糊の作り方から刷毛の使い方、表紙の張り方まで指導を受けました。
その後、学生たちは真備町の復興、倉敷川風景、水島コンビナート、チョウとクラゲ、孔雀などをモチーフに図柄を描いて二つ折りの風炉先屏風を完成させました。
お披露目で学生たちは屏風づくりで苦労した点や作品の意図などについて発表しました。
完成した作品は、10月19日と20日に開かれる「倉敷屏風祭」で阿智神社などに展示する計画です。
プロジェクトの指導に当たっている芸科大の森山知己教授は「祭り当日も市民や観光客に自分の作品の意図など解説し対話を広げてほしい」と学生に呼びかけていました。