玉野市の宇野港と高松港を繋ぐ宇高航路が、109年の歴史に幕を下ろす方向になりました。
唯一の運航会社である四国急行フェリーが、来月12月16日から休止することを届け出ました。
玉野市の宇野港と香川県の高松港を結ぶ宇高航路。
岡山と香川を繋ぐおよそ20キロの航路で、1988年に瀬戸大橋が開通するまでは、四国と本州を結ぶ主要な交通手段として物流や通勤通学などに使われてきました。瀬戸大橋の開通によって、利用者が減り、多い時で3社が運航してきた宇高航路も、現在は四国急行フェリーが唯一の運行会社となっていました。
その唯一の運行会社、四国急行フェリーは、11日朝、宇高航路の運航を12月16日から休止する届け出を国土交通省四国運輸局に提出しました。
【記者会見】
四国急行フェリーは瀬戸大橋料金の値下げによるフェリーの輸送玄に加え燃料高騰などで赤字が続いており休止届を出すに至りました。
【記者会見】四国フェリー堀川満弘代表取締役
突然の知らせに利用者にはショックが広がっています。
【インタビュー】利用する人はー
岡山香川の2県をはじめ玉野市も宇高航路の維持のため四国急行フェリーに対して2015年から毎年およそ750万円、2017年に1日5便と減便となってからは、およそ400万円の助成を行ってきています。
港町玉野のシンボルでもあった宇高航路廃止の方向に玉野市も今後の対応が迫らせそうです。
【インタビュー】玉野市 黒田晋市長
2県2市と四国急行フェリーを交えた協議会が15日(金)に開かれる予定で対応が注目されます。1910年に旧国鉄によって開設された宇高航路109年の歴史に幕を閉じようとしています。