岡山県東部から水島海域へかけての備讃地区で大規模な油の流出を想定した対応訓練が玉野市で行われました。
訓練は、水島や玉野の海上保安部が属する第六管区海上保安本部が、油が流出する事故が発生した場合の対応や連携について確認するため毎年行っています。参加したのは、行政や船舶会社、港湾を利用する会社など70機関からのおよそ100人です。今回は、岡山県東部での油流出を想定し、参加機関における対処について意見を交わしました。油の流出が発生した場合、海に浮かぶ油を早めに回収することがポイントになります。オイルフェンスを使って、潮の流れを利用しながら、流出の拡大を防ぎ、その後、回収することになります。参加者は、オイルの回収場所や回収用のマットをどれくらい備蓄しているかなど、互いに情報を共有していました。瀬戸内海での大規模な油の流出事故は、昭和47年に発生していて、水島コンビナートから8万キロリットルの重油が流れ出し、瀬戸内海の3分の1を汚染しました。第六管区海上保安本部では、事故が起きたときのスムースな対応を行うため、顔の見える関係作り、情報共有が重要であると、年1回、関係機関を集めての訓練を行っています。