絶滅が心配されているミズアオイが県内で唯一、自生している倉敷市加須山の倉敷川沿いで観察会が行われ、ミズアオイの生態や周辺の環境について学びました。
青紫色のかわいらしい花。
環境省のレッドリストで準絶滅危惧種に指定されている「ミズアオイ」です。
倉敷市加須山の倉敷川河川敷には県内唯一の自生地があり、倉敷市や市民団体などが協力して保護活動を行っています。
今年の観察会では花を確認することができませんでしたが、およそ30人の参加者は重井薬用植物園で栽培しているミズアオイを観察しました。
今年は新型コロナの影響で3月に予定していた種まき会が中止となり、倉敷市立自然史博物館友の会などボランティアスタッフらが4月に入って種まきをしたそうです。
例年より遅く種まきを行ったことで芽生えの数も少なく、さらにジャンボタニシの被害を受けたことで株が育たなかったそうです。
また参加者はミズアオイやそのまわりにどんな生き物がいるか調べました。
倉敷川のミズアオイを守ろうと取り組む市や保護団体などは観察会を通じて自生地周辺の自然環境への関心を持ってもらいたいと考えています。
ミズアオイは冬の寒さをきっかけに発芽の準備を始めるのではないかと考えられることから、倉敷市立自然史博物館友の会では来年の1月に種まきを行う計画を立てています。