趣味で色鉛筆画を楽しむ山本邦彦さんの作品展が倉敷市鶴形にある鶴形ビル1階のカフェで開かれています。
会場には山本さんがこれまで描いてきた風景や人物、食べ物などジャンルにとらわれない作品17点が並びます。
山本さんは10年前、色鉛筆画家の岩田哲也さんが描く写真のような絵に感銘を受け、色鉛筆画を始めました。
キャンソン紙という表面がでこぼこした紙に鉛筆を回転させながら色を塗ることで絵に立体感が生まれ、リアルな作品となります。
こちらの作品は山本さんが去年、広島を訪れた際撮影した写真をもとに描いた原爆ドームです。
斜め上からドームを捉えた写真の構図と全体の色合いをぜひ絵でもと、描きました。
ところどころが錆びたドームの様子は3色の色鉛筆を使い表現しています。
こちらの作品は倉敷美観地区にある旅館「鶴形」の看板に貼ってあったポスターをもとにしています。
向かい合った男女の顔の陰影や足元に伸びる陰にこだわって描きました。
2人の背後にある格子戸は切り絵で表現する工夫も。この他にも山本さんが
10年間で描き上げてきた傑作を楽しむことができます。
山本さんの色鉛筆画展「山本ひとり展」は喫茶つるがたで今月29日まで開かれています。