新型コロナウイルスの感染が12月に入って激増していることを受けて岡山県は21日、「医療非常事態宣言」を発令しました。
非常事態宣言発令に当たって臨時会見を開いた伊原木隆太知事は「病床を確保すべく医療機関には最大限の努力をしてもらっているが、もう余力がありません。
感染しても入院できるとは限らない状況になっています」と、岡山県初の発令を出す理由を述べました。
岡山県では新型コロナウイルスの感染者が激増し、12月に入ってクラスターが12件発生しました。
きのう(20日)は、1日の感染者数が過去最多の111人確認され、累計では1000人を超えました。
302床確保していた感染者用の病床の使用率は68%を超えていて、医療現場は一般診療に影響が出るなど、既にひっ迫しているということです。
会見に同席した岡山県医師会の松山正春会長は非常に厳しい状況になっていると県民の協力を強く求めました。
医療非常事態宣言の発令に当たって県民には改めて5つの具体的な対策を求めています。
①一人ひとりが最大限の防止対策を取り、高齢者と接する時は特に気を付けてください
②高齢者は無防備に人と接することを避けてください
③感染防止対策が不十分な宴会や飲酒、カラオケはやめてください
④事業を継続するためにも体調不良の人は休ませてください
⑤事業所や店舗は再度感染対策を点検してください
―との以上5点です。
伊原木隆太知事は「年末年始さらに厳しくなると予想されます。
県民の協力をお願いします」と強く訴えていました。