西日本豪雨で浸水被害を受けた倉敷市真備町の小田川の支流で新たな治水対策工事が進められています。
真備町妹、尾崎を流れる小田川の支流内山谷川と背谷川、大武谷川の3河川では市が堤防のかさ上げ工事を行っています。
そのうち、内山谷川と背谷川では国道486号と交差する部分で県による工事が行われています。
小田川の支流、内山谷川と背谷川の堤防の切れ目となる橋の部分には、増水時に板で閉じることで道路の冠水などを防ぐ陸閘を整備していました。ところが、西日本豪雨の時にはすでに道路が冠水していたため機能しませんでした。
そこで鉄筋コンクリートの防水壁を堤防と同じ高さに設置し、堤防の切れ目からの越水を防ぎます。
道路の閉鎖が必要なくなることに加え、陸閘を設置する手間も省け、災害リスクの軽減にもつながります。
防水壁の高さは、内山谷川が2メートル、背谷川が高さおよそ1.5メートルです。
工事は去年11月中旬から始まっています。
防水壁を建設する前段階として、これまであった橋をなくし、新しい橋の土台をつくっています。工事は来年6月の完成を目指しています。
堤防のかさ上げ工事がすすめられている小田川の支流、末政川にかかる有井橋では、これまでよりおよそ3メートル高い位置に橋の付け替え工事を行います。
増水時の緊急車両の通行が可能になるほか橋の幅もこれまでより広げるため、自動車や歩行者の安全性が高まります。
工事は令和3年4月から2年間を予定しています。工事に伴い令和3年4月1日から5年の3月31日まで有井橋前後のおよそ200メートル区間が全面通行止めとなります。
国道486号の迂回が必要になります。
周辺施設などへの出入りは可能です。