西日本豪雨災害で被災した真備図書館の絵画の修復が完了し作業を手掛けた吉備国際大学から倉敷市へ返却されました。
修復が完了し返却された作品は、被災前まで真備図書館の1階に飾られていた片岡銀蔵の作品「裸婦」です。
真備図書館では被災時に2階部分まで浸水して、12万冊の本と共に作品も水浸しになりました。
作品を所蔵する倉敷市は、西日本では唯一西洋美術の保存・修復を行う吉備国際大学の文化財総合研究センターに修復を依頼していました。
修復作業は、作品を傷つけないようかびや泥などをきれいに落としひび割れた部分は残っていた絵の具の破片を組み合わせたり色を付け直したりするなど慎重に行われました。
およそ1年半におよぶ丁寧な作業により、特に損傷の激しかった女性の足の部分もキレイに修復されています。
修復された作品は今月30日から再開する真備図書館のもとあった場所に展示され、図書館の利用者を出迎えるということです。