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どうなる?玉野・鉾立小の木造校舎

玉野市内で唯一現役の木造校舎を巡り、地域が揺れています。
玉野市教育委員会は、鉾立小学校の木造校舎の耐震化を断念し、今後児童が使用しない方針を示しています。
地域のシンボルである木造校舎をどうするべきか、一方で児童の安全安心をどう守るか玉野市教育委員会と住民・保護者の間で議論が続いています。

1932年、昭和7年に建てられた玉野市立鉾立小学校の木造校舎です。
普通教室や職員室が入り、89年経ったいまでも現役です。
味わいある木のぬくもりを感じられる一方で、ほかの学校で5年前に完了している校舎の耐震化が鉾立小ではまだ行われていないのが課題になっています。
玉野市教育委員会では、2年ほど前から耐震補強工事を行うことで地域住民と調整を重ねてきましたが、2020年度に方針を転換し、木造校舎の補強を断念する考えを伝えました。
玉野市教育委員会が予算要求していた建物に筋交いを入れる形のブレース補強だと、およそ10年しか耐えられない見込みです。
長期的な安全確保を図るため、市は今年2月、代わる3つの案を地域住民に示しました。
1つ目は、今ある校舎とプレハブ校舎を活用する案です。
木造校舎の隣に立つ新しい特別教室棟の中に普通教室を整備。
職員室はプレハブの建物に移すものです。
2つ目は、東児中学校の空き教室を利用する案です。
もう一つは、1~4年生が鉾立小の特別教室棟、5・6年生は東児中学校の校舎で学ぶという折衷案です。
移転にかかる費用は、一番高い案で1億1700万円。
(全移転は5000万円、一部移転は7170万円)木造校舎を筋交いで補強する場合は、工事中の仮設校舎を建てる費用を含めて1億6700万円と試算していますから、いずれも安く収まります。
この3つの案のうち、一つ選ぶとしたらどれがよいか保護者と地域住民にアンケートを実施したところ、回答した78人のうち、全体の55%にあたる43人が全学年が今の学校敷地内で対応する1つ目の案を選びました。
しかし、38%にあたる30人が無回答。
つまり、「どれも選べない」と意思表示したのです。
◇7月9日。新型コロナの影響で
予定より2ヶ月遅れて保護者対象の意見交換会が開かれ、教育委員会からこのアンケート結果が報告されました。
また、改めて木造校舎の改修は予算がないのでできないことを伝え、小学校の敷地内で代わりの教室を設ける1つめの案に絞って検討することを表明しました。
この方針に対して、保護者からさまざまな意見が出されました。
さらに、10月の市長選挙を見据えて、こんな意見も。
不安の声はあったものの、子どもの安全安心を求めるため、木造校舎の使用を断念する方向性に理解を示す意見もありました。
今月19日には地域住民向けの意見交換会が開かれます。
市教育委員会では引き続き、木造校舎に代わる案に理解を求めるため、意見交換会を続ける考えです。

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  • 放送日:2021/07/15(木)
  • 担当者:六路木謙治
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