倉敷市内で育てた綿花を使い子ども服づくりに取り組んでいる楠戸俊宣さんが、活動をより多くの人にPRしようと、クラウドファンディングで支援を募っています。
楠戸さんは倉敷市の繊維産業にまつわるストーリーが平成29年に文化庁の日本遺産に選ばれたことがきっかけで綿花に興味を持ち、2年前から市内の耕作放棄地などを借り受け、現在は市内4カ所およそ66アールの畑で栽培に取り組んでいます。
綿花の種類はブランド化も見据え、繊維の宝石という愛称をもつ高級品種「シーアイランドコットン」で、完全無農薬での栽培にこだわっています。
倉敷産綿花の製品は「シャンデコトン」というブランド名で販売を行っていて、去年は700着の産着と250着のセーター・ベストを生産しています。
楠戸さんは、かつて盛んだった綿花栽培を再び地域に根付かせたいと考えています。
クラウドファンディングでは、120万円を目標に今月30日まで支援を募ります。
返礼品には、新生児用のおくるみをはじめとした綿製品のほか、楠戸さんの畑での綿摘みを体験も用意しています。
クラウドファンディングで集められた資金は綿からできる油や綿の木を活用した新商品の開発などに充てられるということです。