総社市役所で、震度6弱の地震を想定した防災訓練が行われました。
高知県沖を震源とした大きな地震が発生し、総社市では震度6弱の揺れを観測。市内各地で住宅の損壊が
相次ぐという想定で訓練が行われました。
総社市役所では職員のおよそ9割が参加し、建物が倒壊する恐れがあることから、一斉に外へ逃げました。
市役所には消防車両が駆けつけました。
庁舎の中にけがをした複数の人が取り残されたという想定で、はしご車を使って救出します。
いずれも実際の地震災害で起こりうる想定の救出方法で、参加者は緊張感をもって取り組んでいました。
一方、幹部職員は建物の外に災害対策本部を設置し、片岡聡一市長の指揮のもと、初期対応や情報収集などの訓練にあたりました。
別の場所では、テントの組み立てです。
今回の訓練では、新型コロナの感染防止対策としても注目されているテント避難所の開設に取り組みました。
市が備えている150張のテントのうち20張を市民会館前の広場に張りました。
市内の自主防災組織に協力してもらい、避難所となるテントに身を寄せてもらいました。
また、テント避難所でのペットの同伴についても訓練し、無事に終わりました。
総社市によると、本庁舎で地震を想定した訓練を行うのは、1999年以来、23年ぶりです。
市では今後も、さまざまな場所で災害を想定した訓練を実施していく方針です。