今回の授業で使うのは、約10メートルのクライミングの壁。
玉野スポーツセンターには、玉野高校3年生の13人が集まりました。
生徒たちは選択授業「スポーツI」の中で、先月からSDGsと共に玉野市の課題解決について学習しています。
壁には、「ジェンダー平等を実現しよう」「海の豊かさを守ろう」などのSDGsの17のゴールがプリントされたカードが吊るされました。
今回行うのは、クライミングでカードをタッチして集め、それぞれのチームに配られた「文房具」や「旅行」などのお題と組み合わせて目標達成のアイデアを考える活動です。
この活動を通じて学ぶのは、バックキャスティング思考。
ゴールから逆算して目標を実現する道筋を考える方法です。
「どのように目標を達成するか」というSDGsと、「どのように登るか」というクライミングに共通する考え方を、体験しながら身に付けることを目的としています。
生徒たちは、ほとんどがクライミング初心者でありながらも、声を掛け合い、目標のカードを目指していました。
体験のあとは、チームごとに獲得したカードとお題を組み合わせて、SDGs達成のアイデアを膨らませていました。
この学習は、競技の発展に向けた多様な関わり方を学ぶ授業の一環として、去年から、岡山県山岳・スポーツクライミング連盟やリコージャパン、倉敷芸術科学大学などの協力の下行っています。
今月16日には、今回学んだバックキャスティング思考を活用し、玉野市が抱える課題を解決するための新たな方法を考えていく予定です。