玉野市議会6月定例会が閉会しました。
鉾立小学校の木造校舎の耐震補強工事に関する費用を含む一般会計補正予算案が否決されました。
6月定例会では執行部から7議案、議員から1議案の8議案が提出されそのうち7議案が可決、総額7億6000万円となる一般会計補正予算案は否決されました。
この論点の鍵となったのは1500万円の費用が充てられている鉾立小学校の木造校舎の耐震補強工事に関する事業です。
市は、市内で唯一耐震化ができていない鉾立小学校の木造校舎について、耐震補強の実施設計を今年度中に行いたいという考えを示していました。
賛成派からは、4月に行われた住民説明会の アンケートでも、耐震化を望む住民の声が8割を超えており、早く進めて欲しいという住民の意向に沿うべきだという意見が出ました。
一方、反対派の議員は、長期的に見たときの効果や、工事中に利用するプレハブ校舎のコスト、耐震工事による文化財的価値の低下の可能性に言及しました。
事前に審査を行った総務文教委員会からは「可決すべきもの」との委員長報告がありましたが採決の結果、賛成7人、反対10人で否決されました。
補正予算案が否決されたことに対し柴田義朗市長は次のようにコメントしました。
今回否決された補正予算案には他にも、渋川海岸で水上バイクと利用者の接触事故を防ぐため注意喚起の看板や標識を設置する事業や、サンマリン認定こども園のエアコンを新調する事業などが盛り込まれていました。
執行部によるとこれらの補正予算案についての今後の対応は現時点では未定だということです。