テレビゲームを通じて高齢者などの健康と交流を支援する「健康ゲーム指導士」の養成講座が、玉野光南高校で開かれました。
「健康ゲーム指導士」とは、高齢化が進む日本で高齢者のレクリエーションの充実を図ろうと、日本アクティビティ協会が2018年に認定した民間資格です。
玉野光南高校では、2日間に分けて講座が開かれ、情報科から2年生と3年生の生徒が参加しました。
生徒の前に登場したのは、音楽に合わせて太鼓をたたく人気リズムゲーム「太鼓の達人」です。
生徒たちは、叩き方や結果の説明方法などを学ぶと、さっそく指導者と高齢者の役に分かれて体験しました。
さらに、全員が楽しめる工夫として周りの人もリズムに合わせて体を動かすよう声かけを行っていました。
そのほか、カーレースのゲームなども活用できます。
日本アクティビティ協会と慶応義塾大学の研究によると、週1回のゲームを10週間続けた結果、次の動きを予測する能力や注意力・判断力に有意な変化があったと確認されました。
また、高齢者福祉施設などでは、レクリエーションのマンネリ化や男性向けの活動が少ないことが課題となっています。
テレビゲームが選択肢に加わることで、より多くの人が交流の場に参加できることが期待されています。
受講した生徒たちには、後日認定証が渡されます。
玉野光南高校では、9月ごろに地域の高齢者を招いてテレビゲームを活用したイベントを開きたい考えです。