総社市の新本地区に伝わる伝統行事「義民祭」が開催されました。
新型コロナの影響で中止が続いていたオペレッタと義民踊りも行われ、3年ぶりの本格的な祭りとなりました。
新本地区に伝わる農民一揆・新本義民騒動は、江戸時代中期、岡田藩によって支配された新本の山の返還を求め、農民4人が藩主に直訴し、要望と引き換えに犠牲になったものです。
新本地区では、4人の犠牲者の霊を弔いその功績を称えるための祭りを地域をあげて行っています。
新本小学校の裏山にある義民社で営まれた祭事では、新本の八幡神社の小野義典宮司が祝詞を読み上げ、義民の子孫をはじめとした出席者が玉串を捧げました。
新本小学校の体育館では全校児童がオペレッタ「義民さま」を上演。
3年生までは初めて、4年生以上は3年ぶりの義民祭での披露になります。
地元・新本のために命を捧げた義民4人衆を語り継ぎ、郷土愛を育むもので、児童たちはオペレッタを通して先人への感謝を伝えました。
日が落ちてからはメインイベントの義民踊りが行われました。
義民4人衆の処刑から300年あまり。
歴史と伝統を受け継ぎながら新本小の児童や地域住民が踊り、魂を供養しました。
翌日の24日は社前祭が営まれ、3年ぶりの本格的な義民祭を締めくくりました。




