倉敷市出身の日本画家・池田遙邨の名作を集めた展覧会が倉敷市立美術館で開かれています。
会場には倉敷市立美術館が所蔵する池田遙邨の作品から、代表作や大作などおよそ30点が展示されています。
旅と自然を愛した遙邨のおだやかな色合いで心温まる風景画を中心に、生涯のほとんどを描くことに捧げ亡くなる直前まで意欲的に制作した作品の数々が並びます。
こちらは、1923年の関東大震災を描いた初期の作品「災禍の跡」です。
被災地の悲惨な状況や悲しみに暮れる人々を屏風に描きあげました。
そのほか、種田山頭火の俳句をモチーフに描いた、遙邨の最晩年の代表作「山頭火シリーズ」も一堂に展示され、見ごたえのある展覧会になっています。
池田遙邨名作展は10月10日まで倉敷市立美術館で開かれています。