中国発祥の水墨画南宗画を50年描き続ける倉敷市の二熊皋煙さんが、これまでの作品を集めた展覧会を開いています。
豊かな墨の色合い、曲線の美しさが、南宗画の特徴です。
この道50年の二熊皋煙さんは、サラリーマンだった35歳の時に、南宗画をはじめました。
以来、多くの作品を生み出し、弟子を育て、今も現役です。
天井から畳まで収まりきらないこちらの巨大な山水画。
最初に軸となる太い線を描き、その周りを肉付けする「骨法」という描き方で作り上げています。
六曲一双の屏風に描かれた梅の花は、半年かけて仕上げた最新作です。
秋の景色を表現したこちらの作品も、墨の濃さを6種類以上使い分けながら、立体感を出しています。
これらの作品に見本やモデルはなく、二熊さんの感性で描かれたものです。
屏風のほか、掛け軸、色紙など、二熊さんがこの50年間で手がけたおよそ50点の作品が展示されています。
会期は21日午後1時までです。