倉敷美観地区で最も古い町屋建築で国指定重要文化財の井上家住宅が、10年にわたる保存修理工事を終え、あす(19日)から一般公開されます。
井上家住宅は、およそ300年前に建てられた大型の町家建築です。
老朽化が激しかったため、2012年から建物を解体して保存修理工事が行われました。
このうち主屋は、「古禄」と呼ばれる村の役人・地主だった井上家が、勢いを増していた江戸末期、天保年間の頃の間取りに復原しています。
一般公開は、あす19日午後1時からです。
入館料は大人500円、小中学生300円です。
また、4月30日まで、名字が井上さんの人は無料で入館できるキャンペーンが行われます。
なお、KCTでは、井上家住宅の保存修理工事をまとめた特別番組を、あす19日から放送します。
国の重要文化財に指定された2002年から、今回の保存修理工事が完了するまでの経緯や、一般公開における建物の見どころ、そして工事に携わった大工や建具、瓦職人へのインタビューもあります。