倉敷市を中心に活動する写真愛好家グループ、「ぐるうぷ・どんがめ」の写真展が倉敷市立美術館で開かれています。
倉敷市立美術館には写真愛好家グループ「ぐうるぷ・どんがめ」の会員7人の作品およそ90点が並んでいます。
「ぐうるぷ・どんがめ」は倉敷市出身の写真家故・中村昭夫さんを指導者に56年前に結成されたグループです。
中村さんの教えである「リアリズム写真」に基づき複数枚の写真で1つの作品である組み写真が特徴です。
こちらは片岡一弘さんの古代吉備地方から伝わる鬼「温羅物語」を表現した作品です。
28枚の写真で創られたこちらの作品の中では、吉備津彦命が温羅に対して放った2本の矢を木々からこぼれる日の光で表現し、その矢が目に刺さり、噴き出す血で真っ赤に染まったと言われる川、血吸川も写真に収め、順番を追って物語を伝えています。
他にも髙田昭雄さんの作品では徳島県つるぎ町にある消滅集落をあえて白黒写真にすることで住みにくい場所は捨てられていくという哀れさを強く表現しました。
第50回ぐるうぷ・どんがめ写真展は今月16日(日)まで倉敷市立美術館で開かれています。