最新鋭の手術支援ロボットなどを操作する体験を通じて、子どもたちに医療への関心を深めてもらうイベントが、倉敷成人病センターで開かれました。
事前に応募した小学3年生から6年生までの約50人が参加しました。
手を洗ってから向かったのは、倉敷成人病センターで実際に使われている手術室。
中にそびえる大きな機械が、2019年から導入している手術支援ロボット「ダビンチ」です。
操縦台に座って3D映像をのぞき込みながら、ハンドルでロボットを操作します。
すると、アームに取り付けられた内視鏡や鉗子というハサミのような器具が動きます。
子どもたちは、鉗子をうまく使いながら、袋に入った飴玉や直径2cmのビーズを移動させるミッションに挑戦しました。
もう一つのロボットが、こちら。
西日本で初めて導入されたダビンチの「SP」と呼ばれる最新型です。倉敷成人病センターでは
今年の5月から稼働しています。
一つ前のタイプはアームが4本で、実際の手術で穴をあける箇所が4つほど必要でしたが、最新型の「SP」はアームが1本にまとまっているため、開ける穴は1カ所で済むそうです。
このことから、体への負担がさらに軽くなると期待されています。
また、内視鏡や鉗子の根元が手首の関節のように自由に曲がるのも特徴です。
子どもたちは、二つのロボットを実際に操作することで、微妙な違いを感じたようです。
子どもたちは、モニターを見ながら手作業で行う内視鏡手術も体験し、ロボットとの違いを体感していました。
また、鶏肉を電気メスで切って、ステープラーでつなぎ合わせる模擬手術にも挑戦。
気分はお医者さんです。
倉敷成人病センターでは、病院の役割や機能を身近に感じてもらおうと、最新の医療機器を体験できる子ども向けイベントを初めて企画しました。