中学校の部活動を学校以外の団体が運営するクラブに移す「地域移行」について、総社市は、2年後の令和7年度に4つの中学校で本格的に実施する方針を決めました。
総社市では、学校の教員や市内のスポーツ文化団体関係者などで構成する総社市部活動地域移行推進協議会を設置し、21日、1回目の会合を開きました。
現在総社市内4つの公立中学校のうち、今年5月から総社中学校と昭和中学校で合同の部活動を行っています。
これまで7つの部活動で実施していて、2校の生徒へのアンケートでは、73%が満足、やや満足と前向きに捉えています。
協議会では今年10月を目標に、2校合同のバスケットボール部を地域クラブに移行。
成果と課題を検証したうえで、残る運動部4つ、文化部2つの部活動も、令和7年度に地域クラブとする方針を固めました。
一方、地域移行を加速させるにあたり、指導者の確保が急がれます。
学校の教員が職を兼ねる形で地域クラブを指導するのも可能ですが、アンケートの結果、希望する人は全体の23%、人数にして28人にとどまっています。
協議会では来月開催する青山学院大学陸上競技部監督でアスリートキャリアセンターの原晋代表による講習会を含めて、指導者の技術向上と人員確保も目指すことを確認しました。