倉敷美観地区の大原家旧別邸有隣荘で「家族」をテーマにした特別公開が、あす(6日)から始まります。
有隣荘では、春と秋の年2回特別公開が行われています。
今年の秋のテーマは「家族のかたち」。
有隣荘が、迎賓館であると同時に大原孫三郎が病弱な妻・壽惠子を気遣い家族がゆっくり過ごせる別邸として作られたことから、今回はこの場所に「家族」が題材の作品を集めました。
洋間では、様々な芸術家が表現した妻の姿を展示しています。
こちらは、ロダンが手掛けた「ロダン夫人」です。
約50年連れ添ったローズの彫刻は、見る角度によって異なる表情が伺えます。
和風庭園を望む1階和室の展示室は、「母と子」をテーマにした作品です。
モディリアーニが恋人・ジャンヌを描いたこちらは、彼女がお腹に新しい命を宿していた頃の作品と見られ、幸せなひとときを感じることができます。
そして、2階の和室は、家族の「生と死」にまつわる作品。
死の悲しみを表現したものではなく、家族が死後の世界で幸せに暮らせることを願った古代エジプトの石碑など家族への愛情や生きた証を感じる作品が並んでいます。
秋の有隣荘特別公開は、あす(6日)から22日まで行われます。
有隣荘のみ入館できるチケットと大原美術館の入館がセットになったものの2種類が販売されます。
■10月6日(金)~22日(日)午前10時~午後4時
■有隣荘券
一般1000円 小学生~高校生500円
■セット券
一般2500円 小学生~高校生1000円