江戸時代中期から受け継がれている伝統芸能「波知の獅子舞」が秋祭りで4年ぶりに披露されました。
波知公民館で行われたのは玉野市の無形民俗文化財に指定されている八浜町の伝統芸能「波知の獅子舞」です。
波知の獅子舞は毎年10月の秋祭りに地域の子どもたちと地区内を巡りながら獅子と天狗が五穀豊穣や無病息災などを願う舞を奉納しています。
新型コロナの影響で4年ぶりとなったこの日(15日)は会場を清めるための「剣の舞」や地域の安全と幸せを願う「福禄寿の舞」など7演目が披露されました。
また、本来雄と雌の獅子が戯れる舞として言い伝えられてきた「牡丹の舞」では雌の獅子を牡丹の花にたとえ雄の獅子が牡丹の花を狙って戯れている様子を演じ、子孫繁栄を祈願しました。
牡丹の舞踊る獅子に頭を噛んで厄を払ってもらおうと訪れた人は頭を差し出していました。
波知の獅子舞保存会では獅子舞の慢性的な担い手不足や伝統の存続危機を受けて、今回新たに地区外からメンバーを募集して披露しました。
この日は公民館だけではなく民家の庭先や広場など町内の各所で演舞がお披露目されました。