総社市生まれの「かな書家」高木聖鶴さんの生誕100周年を記念して「高木聖鶴生誕100周年展」が、総社吉備路文化館ではじまりました。
日本を代表する「かな書家」である高木聖鶴さんは、文化功労者、文化勲章など数多くの賞を受賞しています。
書家として第一線で活躍しながら亡くなる93歳まで総社市を活動拠点とし、自宅や公民館で門下生を育成するなど、岡山県の書道文化の発展に大きく寄与しました。
展覧会では、高木さんの特徴である繊細で美しい「かな文字」はもちろん、勢いある豪快な書など、総社市では初公開となる14点を含め38点が展示されています。
また、書道作品のほかにも約500年以上前中国・明の時代に作られた墨や総社市では初公開となる硯など高木さんのコレクションも合わせて展示されています。
中でも注目は、戦前、国の重要美術品にも指定されていた紀貫之が書いたといわれる「寸松庵色紙」です。
「かな文字」の第一人者として生涯 活躍し続けた高木さんのルーツが覗けるコレクションの1つです。
このほか、宝福寺や高梁川など総社にまつわる詩を書にした作品なども展示され高木聖鶴さんをより深く知ることができる展示会となっています。
「高木聖鶴生誕100周年展」は、総社吉備路文化館で12月17日(日)まで開催されています。