倉敷駅前商店街を巨大な写真で彩る催し「倉敷フォトミュラル」が、今年で最後の開催となります。
あすの開幕を前に、20年間の集大成となる作品が、アーケードに吊るされました。
一般から募集した写真を展示する「倉敷フォトミュラル」は、いまや秋の恒例イベントです。
あすの開幕を前に、倉敷フォトミュラル実行委員会のメンバー15人が、作品をアーケードに吊り下げる作業を行いました。
今年は第1回と同じ「華」をテーマに作品を募集し、これまでで最も多い194人から776点が寄せられました。
また、去年に続いて「ねこ」をテーマにした作品も募り、214人から801点の応募があり、こちらも過去最多でした。
そして、審査の結果、2部門合わせて55点を選び、大きいもので縦2.9m、横3.7mの布にプリントして、アーケードを彩ります。
倉敷フォトミュラルは、倉敷市、倉敷商工会議所、岡山県立大学、倉敷市文化振興財団による実行委員会が、2004年に立ち上げたプロジェクトです。
フォトミュラルとは『壁画のような大きな写真』という意味で、毎回テーマに沿った写真を一般から募集し、商店街一帯を一つの作品にしようというコンセプトで続けてきました。
新型コロナの影響で1回だけ中止になりましたが、20年間で延べ1万7785点の作品がこのイベントに寄せられました。
倉敷フォトミュラルに携わってきた岡山県立大学の学生グループ「SAKURAProject(サクラ・プロジェクト)」のメンバーも、最後の展示に思いを込めていました。
倉敷駅前商店街を巨大な写真で彩る倉敷フォトミュラルは、あす25日から来月13日まで開かれます。
また、これまで20年にわたり作品を審査した写真評論家の飯沢耕太郎さんによる最後の講評会が、11月5日(日)に倉敷市芸文館で開かれます。