倉敷美観地区にある国指定重要文化財「旧大原家住宅」の蔵の外壁に落書きが見つかり、きのう12日、建物を所有する会社が毀損届を提出しました。
落書きが見つかったのは、旧大原家住宅・語らい座大原本邸の北側に位置する蔵の外壁です。
なまこ壁の瓦部分に「長」や「店」の漢字と読める彫ったような文字があります。
10日に来場者から旧大原家住宅へ連絡があり12日、建物を所有する三楽の虫明優社長などが状況を確認しました。
旧大原家住宅は1795年に着工、明治中期にほぼ現在の形になりました。
1971年に国の重要文化財に指定され2018年から「語らい座大原本邸」として一般公開されています。
落書きはほかにもありますが、今回発見されたものも含め時期は不明ということです。
被害届の提出は見送り、きのう12日、文化庁長官宛ての毀損届を倉敷市教育委員会に提出しました。
落書きの外壁については、建物の修理のタイミングに合わせて修復を検討するということです。