玉野市の鉾立小学校で開校150周年を記念して卒業生の作曲家を招いたワークショップが行われ、児童が即興演奏に挑戦しました。
ワークショップには、鉾立小学校の4年生から6年生約30人と、地域住民約40人が参加しました。
テーマは「わたしたちの音楽をかなでよう」。
講師を務めるのは、学校近くの北方に住む作曲家の岡本伸介さん。
作曲の国際コンクールで優勝経験があり、鉾立小のOBです。
そして、富山大学で講師を務め、即興演奏の研究を行う増田建太さんも指導に当たりました。
今回、即興演奏で使う現代音楽の表現は、楽器だけでなく体も自由に使って演奏するものです。
ワークショップでは、まず曲作りの手本を見せました。
カブトムシとカエルのパートにわかれ、「ツノ」や「ベタベタ」など思い浮かぶ単語を楽譜に即興的に書き込みます。
さらにイラストで曲のイメージを膨らませたら楽譜の完成です。
増田さんがカエル、岡本さんがカブトムシのパートを演奏しました。
次は子どもたちが挑戦です。
山、学校、海の3つのパートにわかれ、連想する単語や、擬音などを色紙に書きます。
できあがった色紙をそれぞれのパートの好きな位置に張り付け、イラストなどを自由に書き込み曲のイメージを補強しました。
そして、子どもたちみんなで作った楽譜が完成。
草木やペットボトルなど身近なものを楽器にしていよいよ即興演奏です。
演奏位置を示す棒を見ながら、自分たちがつくった楽譜に合わせて音を鳴らし、みんなで心をひとつに演奏しました。
このワークショップは、鉾立小学校開校150周年の記念行事の一環として開かれました。
ワークショップの最後には、岡本さんが鉾立小の150周年を記念して作曲した、組曲「鉾島三景」の第3曲「鉾島の子どもたち」の演奏動画を視聴しました。
鉾島で遊ぶ子どもたちをイメージして作った曲で、中にはある仕掛けが・・・
曲中に、鉾立小の校歌のフレーズが登場し、参加者は、歌詞を口ずさみながら聞き入っていました。