準絶滅危惧種のハッチョウトンボが舞う総社市のヒイゴ池湿地を守ろうと、総社北小学校の児童が寄付金を贈りました。
総社北小学校の5年生と6年生が出席して、贈呈式が行われました。
6年生の渡辺凛さんと、石井優里奈さんが、ヒイゴ池湿地を管理する北の吉備路保全協会の萱原潤さんへ目録を渡しました。
アルミ缶の回収やバザーなどで得た収益金9万5780円を、ヒイゴ池湿地の維持管理に役立ててもらいます。
総社北小学校による寄付は、2003年から続いています。
学区内にあるヒイゴ池湿地が渇水で干上がって、ハッチョウトンボが絶滅の危機にあることを知った児童が、井戸を掘ることを目的に寄付を始めたのがきっかけです。
今シーズンは夏の雨が少なく、湿地が干上がる恐れがあったため、寄付金などで整備したポンプで水をくみ上げたことで、湿地の環境を維持できたそうです。
今年度は、前の年の寄付金を使って、啓発看板4枚を新たに作りました。
いずれも6年生の児童がデザインしたものです。
ハッチョウトンボやサギソウなどを描き、貴重な環境を守ろうと呼びかけます。
総社北小学校では、来年度も観察会や寄付などを通じて、ヒイゴ池湿地を守る大切さを学ぶということです。