西日本豪雨災害から今年7月で6年になります。
小田川の堤防付け替え工事が近く完了する中、倉敷市真備町では水害を忘れることなく記憶と教訓を後世に伝承しようと展示会が開かれました。
水害の記憶を残そうと住民団体が展示会を開きました。
平成30年に起きた西日本豪雨で被災者になってしまった人たちが今、伝えたい思いを展示しています。
会場一面にびっしりと並べられた約1000枚の写真は、こちらに何か訴え掛けてくるかのような当時の惨さを感じさせます。
記録写真は「断ち切られた道」や「救助」などテーマごとで分けられていて、それぞれその時感じた言葉も添えられています。
これらは住民に提供を呼びかけて集まった約3000枚の写真の中から選ばれたものです。
真備町内にある水害を伝承する遺跡をまとめたコーナーでは、明治26年の大洪水による災害の碑から西日本豪雨の遺訓まで全てを確認することができます。
分析〜検証〜提言と題したこちらでは、なぜ水害が起きてしまったのかということを住民目線で考え、1年半かけてまとめた20分の動画を上映しました。
「本当の防災とは」というテーマで行われたシンポジウムでは、郷土史の研究をしている加藤満宏さんやまちづくり研究家の今津海さんなど4人をゲストに防災と復興についてそれぞれ見解を述べました。
この展示会は災害から今年で6年になり、小田川の堤防付け替え工事が完了する今だからこそ水害について考え、記憶と教訓を後世に伝えようと真備町内、7つの地区のまちづくり推進協議会で作る実行委員会が企画しました。
水害伝承の展示会実行委員会が作った動画はまび創成の会のYoutubeチャンネルで公開されています。
YouTube:@mabisousei