早島町在住の写真家・髙田昭雄さんの昭和時代を生きた子どもたちをテーマにした写真展が倉敷市立美術館で開かれています。
高度経済成長期で共働きの親が増える中、無認可の保育所で活き活きと過ごす子どもたち。
目の不自由な子どもたちが親元を離れ、寮に入り支え合って生きる様子。
会場に並ぶのは、1960年代から70年代にかけて撮影された写真約100点です。
倉敷市出身で早島町在住の写真家・髙田昭雄さん(84)が、20代から30代の頃に岡山県内6つの施設で過ごす子どもたちを追いかけ、写真に収めました。
こちらは、本土に復帰する前の沖縄から早島町の療養所へやってきた少年です。
小児結核の療養中に薬の副作用でスモン病を患い、下半身の麻痺、さらに視力を失いました。
こちらは、倉敷市の下津井沖に浮かぶ釜島にあった下津井西小学校の釜島分校で1970年に撮影された写真です。
島には1世帯の家族が暮らしており、教室で学ぶ姉とその傍らで遊んでいる未就学児の妹の様子など島の小さな学校の日常が切り取られています。
昭和の子どもたちが、時代や親の生活に翻弄されつつもたくましく笑顔で生きる姿を垣間見ることができます。
髙田昭雄さんの写真展「昭和の子どもは輝いていた」は、今月31日(日)まで倉敷市立美術館で開かれています。