倉敷市真備町の竹家具メーカー・テオリが、ドイツの国際的デザイン賞を受賞したことを市長に報告しました。
今月7日、倉敷市役所には、テオリの中山和幸社長をはじめ5人が訪れ、伊東 香織市長に受賞を伝えました。
世界で最も歴史あるデザイン賞とされるドイツの「iFデザインアワード2024」を受賞したのは、ダイニング用チェアの「5chair」です。
今年は72の国から約1万800件のエントリーがあり、その中のプロダクト部門家具カテゴリーで受賞者50件のうちの1つに選ばれました。
横から見ると、数字の「5」に似ていることから名付けられたこの椅子は、地元・真備町の竹を使って作られています。
さらに、ノックダウン構造と呼ばれる組み立て式となっていて、梱包に必要な資材は組み立て後と比べ約半分、輸送にかかるエネルギーは65%削減することができ、環境に配慮していることなどが評価に繋がりました。
テオリは、地元の竹林保有者から竹を買い取って製品づくりを行うとともに竹林の保全にも繋げる「竹循環型社会」を目指していて、今回の受賞によってこの取り組みを国内外に広めていきたいとしています。
テオリは、今後「5chair」をはじめとする製品の世界販売も検討していくということです。