西日本豪雨災害の発生から今月で6年が経ちました。
倉敷市真備町薗地区では、体験や展示を通して住民の防災意識を高めるイベントが開かれました。
薗地区では、7月の第一日曜日を「その防災の日」として、地区のまちづくり推進協議会と社会福祉協議会が中心となり、おととし(2022年)から防災イベントを開いています。
今年は、会場の薗小学校に体験や展示の8つのコーナーが設けられ、住民約150人が参加しました。
体育館では、大規模な災害が起こった時家族などに安否を知らせるメッセージを残せる「災害用伝言ダイヤル」や、AEDの使い方などを学んだほか、真備町の災害からこれまでの歩みがパネルで紹介されました。
また、中庭では住民同士が連携する力を高めようとバケツリレー競争が行われました。
豪雨災害で、薗小学校がある真備町市場は大きな被害を免れましたが、有井では末政川の堤防が決壊してまちの広範囲が浸水し15人が犠牲となりました。
災害から6年が経ち、当時の記憶が徐々に薄れていることや、地域によって防災意識に差があることが課題となっているため、まちづくり推進協議会などは「その防災の日」を通じて住民に改めて防災について考えてほしいとしています。
イベントの最後には、倉敷市消防音楽隊が演奏を披露するとともに、防災や防火への呼びかけを行いました。