子どもたちが倉敷市の歴史資料を活用し、過去に起こった水害や当時の対応を学ぶ講座が開かれました。
調べ学習には、市内の小学生4人が参加しました。
この講座は、子どもたちに夏休みを活用して歴史資料に触れてもらおうと玉島公民館が開いたものです。
倉敷市の歴史資料整備室には、倉敷市にまつわる南北朝時代から令和までの資料およそ34万点が所蔵されています。
今回はその中から水害に関する絵図や古文書を使い、過去の被害や対応を学びました。
こちらの絵図は、1850年(嘉永3年)の大雨が引き起こした洪水の様子です。
高梁川の堤防が決壊して川の東側に水が流れ込み、まちの多くが被害を受けました。
当時は溢れた水を児島湾に向かって流すことで排水し、水が引くまで人や牛の移動は船で行っていたとされています。
また、こちらは1884年(明治17年)に玉島地区で起こった台風による高潮被害を描いたものです。
絵図と共に残る文書には、その時に壊れた堤防をどのように強化したか記されています。
子どもたちは先人が残した資料から経験や知恵を学んでいました。
調べ学習の後は、歴史資料整備室が今月5日まで開催した展示会を見学し、倉敷が江戸時代に幕府直轄の領地だったことについて理解を深めました。