倉敷市を拠点に活動する美術家・高橋秀さんの制作活動の歩みを振り返る作品展が倉敷市立美術館で開かれています。
美術家・高橋秀さんは41年間イタリア・ローマで活躍したのち、2004年から倉敷市玉島を拠点に活動しています。
2020年には活動の功績が認められ文化功労者に選定されました。
今回の作品展は、昨年12月に高橋さんから倉敷市立美術館へ作品29点が新たに寄贈されたことを記念して企画されました。
会場には、油彩画や版画など、新たに寄贈されたものを含む初期から近年にかけての作品63点が年代順の6つのテーマに沿って展示されています。
曲線で描かれた『ヴィーナス誕生』や赤と黒の対比を用いた『分離する黒のスペース』などから高橋さんの製作活動における作風の変遷を知ることができます。
こちらは日本に拠点を戻してから制作された作品『漠』です。
金箔や銀箔を使うことが特徴の日本伝統の流派・琳派で、夜空の下に広がる草原を表現しています。
そのほか、高橋さんが制作してきたパブリックアートの模型も展示されています。
高橋秀さんの作品展「創造・はるか彼方へ」は12月8日(日)まで倉敷市立美術館で開催されています。
一般600円65歳以上・高大生400円中学生以下無料