倉敷消防署は、市内の大型商業施設で毒劇物を使ったテロに対応する救出訓練を行いました。
イオンモール倉敷で行われた訓練には、倉敷消防署の署員とイオンモールの従業員約50人が参加し、店内で何者かが液体をばらまいたという想定で行われました。
空のペットボトルと周りで倒れている人を見つけた従業員が119番通報するよう店の防災センターに連絡を取り、ほかの従業員が客の避難を誘導しました。
出口では駆け付けた救助隊が対応します。
目が痛いなどの症状がある場合は服に液体が付いている可能性があるため上着を脱がせたあと、一人ひとり年齢や健康状態を確認しました。
さらに、救助隊は防護服を着て店に入り、ペットボトルの近くで倒れている人を運び出します。
液体の付着している量が多い場合は、専用のテントの中で服を切って脱がし、身体を洗い流した後安全な場所に移動させました。
この訓練は、倉敷消防署がイオンモール倉敷の協力を得て実施され、より臨場感を持つために営業時間内に行われました。
倉敷消防署管内では、これまで商業施設で毒劇物の対応が必要な事案は起こっていません。