クラレ倉敷事業所の敷地内にある緑地帯「小鳥の森」が、生物多様性の保全について外部の認証機関から最も高い評価を受けました。
小鳥の森は、36万平方メートルある工場敷地内の一角に整備された緑地です。
8900平方メートルの森には遊歩道が整備され、シジュウカラやメジロなど、20種類以上の野鳥が集います。
倉敷レイヨン玉島工場が創設された1956年、当時の社長・大原総一郎が敷地内にあった緑地を残すよう指示したのをきっかけに「小鳥の森」と名付けて整備され、60年以上守られています。
そして今年度、「小鳥の森」がJHEPと呼ばれる認証制度によって評価されました。
これは、植物の状態や生き物の住みやすさを数値化して評価する日本生態系協会の認証制度で、「小鳥の森」は最高ランクのAAAになりました。
10月31日に倉敷市内で認証式があり、審査と評価を担った日本生態系協会の高山光弘理事からクラレ倉敷事業所の小橋俊文所長に認証書が渡されました。
中国地方でJHEP認証を取った事業所は初めてです。
今回の認証を受けクラレ倉敷事業所では、緑地面積の拡大や地域への開放などを検討し、「小鳥の森」の環境改善につなげていきたいとしています。