倉敷市連島町出身の詩人・薄田泣菫の作品が記された碑の建立から70年が経ち、地元住民が記念式典を開きました。
式典は、碑が設置されている倉敷市連島町の厄神社で開かれ、薄田泣菫顕彰会のメンバーや地元の小中学生など約60人が出席しました。
薄田泣菫の詩が記された碑は、泣菫の功績を称え後世に伝えようと1954年11月23日地元住民などが尽力し厄神社の境内に設置されました。
備前焼でできた陶板に代表作「ああ大和にしあらましかば」の一節が刻まれています。
泣菫の作品の精神は地元の明るい風土から生まれたという考えから、屏風型の御影石は神社の裏山で切り出し、敷かれた石も近くの川から運んだものを使ったという記録が残っています。
式典では、伊東香織倉敷市長が設置場所である厄神社の岡部智仁宮司に感謝状を手渡しました。
また、連島中学校筝曲部の生徒が泣菫が妹との思い出を詠った作品「なつめ」を生徒会のメンバーとともに披露しました。
そして、連島西浦小学校の児童をはじめ参加者全員で「ああ大和にしあらましかば」を朗読し式典を締めくくりました。
この碑の建立を記念した式典は、前回50周年の際に行われました。