倉敷市児島の野﨑家旧宅に代々受け継がれてきた雛人形の展示がきょう(29日)から始まりました。
野﨑家旧宅の蔵を改装した展示室には江戸時代から平成のものまで野﨑家が所有する約200点の雛人形や雛道具が並びました。
高さ約80センチ気品あふれるこちらの雛飾りは江戸時代中期に流行した「享保雛」です。
岡山藩主 池田家から3代目当主の野﨑武吉郎に明治5年に送られたものとして知られていましたが最近になって新たに武吉郎の娘達が生まれたことを祝い、贈られたものであること。
その華やかさから500人が見学に訪れたことが当時の日記から明らかになりました。
また、野﨑家の家紋が入ったこちらは雛飾りで三人官女が持っている提子と長柄銚子です。
武吉郎の娘 達の結婚式で出席者にお酒をふるまう時に実際に使われたもので今回、初めて展示されました。
さらに、武吉郎の孫に贈られた明治時代の雛人形から8代目が生まれた際に購入した平成のものまで並び人形の移り変わりと共に野﨑家の歴史を知ることができます。
野﨑家旧宅での雛人形の展示は4月6日(日)まで行われています。
期間中は、展示室の他約200年の歴史を持つ野﨑家の屋敷にも雛飾りが展示されています。