児島の真言宗の寺・持宝院での「正御影供(しょうみえく)」を記念して、寺院にゆかりのある僧侶の遺墨展が開かれています。
「寂厳・松坂帰庵遺墨展」は、弘法大師を供養する正御影供を今年は持宝院が実施することに合わせ、お寺の歴史を知ってもらおうと、企画されました。
会場には、書や、屏風、文字入れをした焼物など約100点が並びました。
松坂帰庵は、先代の住職が直弟子となった、持宝院にゆかりのある人で、「現代の良寛」と呼ばれたほど人柄と芸術が高く評価されています。
こちらは、「弘法大師般若心経秘鍵」です。
般若心経を真言宗の立場で解釈して弘法大師・空海が書いた文の一部を、帰庵がしたためています。
書のほかに、岡山ゆかりの作家による桃太郎の人形や、端午の節句に合わせた兜など季節を感じる作品も展示されています。
また、上の階には、江戸時代の桑門三筆と称された寂厳和上の作品が展示されています。
かつて寂厳の弟子が持宝院の住職をしていた関係で、寂厳の遺墨も多く残っています。
寂厳・松坂帰庵遺墨展は、18日(金)まで持宝院で開かれています。