海・船・港をテーマにしたイベントたまの・港フェスティバルが宇野港で始まりました。
第28回「たまの・港フェスティバル」の目玉は玉野市の造船所で造られた海上自衛隊の輸送艦「しもきた」の一般公開です。
全長178m、幅25.8mで、離島の基地へ物資を輸送するほか災害が発生したときには水や人員などを運びます。
船の左右にあるサイドランプと呼ばれる高さ7.6m幅5mの大きな扉から積み込み、戦車は20両、大型トラックは60台運ぶことができます。
艦には20トンの重さに耐えられるエレベーターが搭載されていて運び込まれた車両を甲板に上げることができます。
一般公開では、乗船者がエレベーターに乗り、甲板まで上がりました。
また、空気を下向きに噴射し浮上して水陸を走るLCAC2艇も公開されました。
輸送艦が近づくことができない砂浜などに車両を運べるよう国内では6艇が運用されています。
LCACはあす18日午後2時30分から海上での訓練展示を行うということです。
このほかイベントでは、ご当地グルメの屋台も出店し玉野市のご当地グルメ「たまの温玉めし」や、笠岡ラーメン、日生カキオコなどが人気を集めていました。
また今年は、「たまの・港フェスティバル」に合わせて玉野市内の造船所や設計事務所合わせて15社が子どもにものづくりの楽しさを伝える「玉野工場万博」が初めて開催されました。
来場者からの人気を集めていたのはAR溶接体験です。
普段体験する機会がない溶接をARによって直感的、視覚的に体感することができます。そのほか金属の板をネジで留めて作るアイアンゴム銃づくりや船の整備などに使われる高所作業台の体験が行われました。
たまの・港フェスティバルはあす18日(日)まで宇野港で開催されます。