三菱自動車水島製作所で「からくり」を使って業務の改善や効率化を図る発明品のコンペティションが開かれました。
三菱自動車水島製作所で開かれた「からくり改善Ⓡコンペティション」には、日頃の業務での困りごとを解決しようと工場の職員が開発したからくり品が出品されました。
今年は11の作品が審査対象になっていて、手袋をした状態でも紙を一枚だけとることができる装置や、補助要員を呼ばず一人で簡単に車体にラップを巻くことができるものなど、業務で効率化を図ったり足腰の負担を軽減したりするからくりが並びます。
こちらは、部品の箱の開け閉めが楽にできる「One actionオープンザカバー」です。
ひとつの動作で部品の入った箱を開け、また、閉めて返却するまでの作業を行うことができます。
箱の開け閉めで発生していた腰や腕への負担が軽減され、作業時間も5分の1に減らすことができます。
こちらの「軽々開け閉め~肩腰亭 楽太郎~」は、ウエイトと人力を組み合わせたからくり改善です。
ボディの塗装工程の中で車体の後ろの扉を開閉する際、これまで人力だけで行っていましたが、フックをかけ重りの力を使うことで楽に開け閉めすることができます。
これにより、約14キロ発生していた負荷が指一本分の力に軽減されます。
三菱自動車では、業務の改善と従業員のアイデア向上に向け、2016年からからくり品の出来栄えを競うコンペティションを開いています。
このほか会場には、これまでのコンペティションの優秀作品や、県内の企業が製作したからくりも参考作品として展示されました。