倉敷市立工業高校でものづくりを行う企業と連携した出前授業が行われました。
企業と連携した授業には機械科の2年生7人が参加しました。
生徒たちが今回学ぶのは金属を加工する技術の1つ「焼結合金」です。
「焼結合金」では粉末にした金属を型に入れて圧縮した後1100度から1300度ほどの高温で焼き上げることで金属製品を作ります。
金型に入れた粉末をプレスして成形するため大量生産に向いているだけでなく材料のロスも少なく精度の高い製品を作れるのが特徴です。
授業では、この技術を使い高梁市などで自動車部品などを製造する住友電工焼結合金の社員2人を講師として招き、現場の職人から加工技術を学びました。
工場での製造について座学で学んだ後生徒たちに配られたのは2つの部品。
粉末の金属を圧縮しただけのものと焼き上げて固めたものです。
見た目はほとんど同じですが圧縮しただけのものは・・・簡単に崩れてしまいます。
一方で焼き上げたものは・・・ハンマーで叩いても壊れません。
生徒たちは、製品を触って加工技術についての理解を深めていました。
企業の社員を招いての授業はものづくりとその技術についての関心を深めてもらおうと今年、初めて開催されました。
倉敷市立工業高校では来年度以降も企業と連携した授業を継続して開催していく方針です。




