オープニングでお伝えした玉野市石島の山火事の続報です。きのう(9日)発生した山火事は、火の手は一時、民家からおよそ150メートルまで迫りました。きょう(10日)に入って、火の勢いは弱まったものの、きょう午後1時現在、234ヘクタールを焼失し、なお延焼しています。
石島は玉野市宇野港の沖にあり、北側が玉野市で、南がわは香川県直島町です。消防によると、火事は、きのう(9日)午後2時20分ごろ、石島の南西の海岸近く香川県直島町内側の山林から発生しました。火は、南からの風にあおられ、島全体の山林に燃え広がりました。火の手は、一時、民家からおよそ150メートルまで迫りました。玉野市は、民家へ火の手が及ぶ危険性があるとして、きのう(9日)午後9時20分からきょう(10日)早朝まで石島の全38世帯103人に避難勧告を発令。岡山県と香川県は、自衛隊へ災害派遣を要請しました。この火事で、玉野市消防本部の職員や消防団員などおよそ160人が、陸上から消火活動にあたる一方、岡山県と四国4県の防災ヘリなどが空からの消火活動を行っています。火の勢いは、きょうに入ってから弱まったものの、きょう(10日)午後1時現在、島全体の9割近くにあたる234ヘクタールを焼失しました。これまでのところ、この火事によるけが人や建物などへの類焼は、報告されていません。火事の原因については、警察などで調べています。