国指定名勝「下津井鷲羽山」の保存管理について、倉敷市の審議会が計画の答申案を了承しました。
下津井鷲羽山保存管理計画は、文化的価値を維持させることなどを目的に、文化庁の指導を受けて策定するものです。有識者8人で構成する審議会では、鷲羽山周辺20haを対象に、展望地点、植生、遺跡、石碑などを調査。会議を4回開いて答申案をまとめました。それによると、12ヵ所ある展望地点のうち、見通しが悪いところは、樹木の伐採や剪定を行います。鷲羽山の頂上を称賛して建てられた「鐘秀峰」の石碑は、本来ふさわしい場所に移すことを提言しています。また、鷲羽山ビジターセンターまでの通路にある案内板など、表記に誤りがあるものや、老朽化したものは、改修または撤去することを盛り込んでいます。答申案は一部修正したうえで、今年度中に伊東香織倉敷市長に提出する方針です。