間もなく倉敷を去る、組み木作家・小黒三郎さんの最後の作品展が日本郷土玩具館「玩具館のくら」で開かれています。
会場には、新作を含む、組み木作品と商品およそ100点が並びます。ネジやクギを使わない小黒さんの組み木作品は、日本だけでなく、世界中の幅広い年齢層に愛されています。
動物の表情や仕草は、組み木ならではの温かさで表現され、十二支やひな人形など、どれも大人気です。
【インタビュー】
・20年来のファンはー
製作する小黒三郎さん・83歳は、今回の個展で製作活動に幕を下ろすと決めました。40年暮らした倉敷を離れ、故郷の神奈川県鎌倉市に帰ります。小黒さんは40歳の頃、画家・セザンヌに魅せられて学生時代に何度も訪れた大原美術館のある倉敷に移住しました。神戸に会社を設立し、倉敷での製作に没頭すると、その独創性や発想力に注目が集まりました。
【インタビュー】
・組み木作家 小黒三郎さん
組み木を額に収めた「組み木絵」や、細かい仕掛けが施されたものなど、遊び心たっぷりのヒット作を次々と倉敷で生みだした小黒さん。
最後となる個展「ありがとうくらしき」は、今月28日まで、美観地区の日本郷土玩具館「玩具館のくら」で開かれています。♯