かつて総社を中心とする薬産業だった、「備中売薬」をテーマにした展示会が総社市のまちかど郷土館で開かれています。
総社市周辺の薬産業は「備中売薬」と呼ばれており岡山県の中でも特に、薬の製造や、置き薬という特徴的な薬の販売が盛んだった地域として知られています。
今回の展示会では、様々な生薬を配合して作っていた戦前の備中売薬の薬やその配合方法などが展示されています。
こちらの「犀角湯」という薬はサイや鹿の角などを配合して作られたもので、飴状の薬を貝の殻に入れて保存し発熱などの時にお湯に溶かして飲んでいたということです。
また、七味唐辛子に含まれる生薬や薬用植物を取り上げ展示しており、薬が日常生活に身近な存在であることを知ることができます。
備中売薬の展示会は9月8日までまちかど郷土館で開かれています。