総社市の鬼ノ城で毎年行われている外来植物の駆除活動が今年も行われました。
駆除活動には、倉敷市立自然史博物館友の会のメンバーなどの有識者や総社市の職員、ボランティアなど45人が参加しました。
今回、主に駆除したのは北アメリカからやってきたイネ科の植物メリケンカルカヤです。
穂を飛ばして数を増やすため繁殖力が強く、在来種に悪い影響を与えます。
総社市と北の吉備路保全協会は2015年から毎年この時期に駆除作業を行っていて、徐々にその数は減少していますが、在来種の生態系を維持するため、今年も山の斜面に生えるメリケンカルカヤを抜いたり刈ったりして駆除していきました。
この他にも、鬼ノ城には別名タンポポモドキと呼ばれるブタナやくっつき虫として知られるアレチヌスビトハギなど多くの外来植物が生息していてメリケンカルカヤと共に駆除を行っていました。
参加者は駆除作業だけでなく、サワギキョウ、冬ワラビといった在来種の季節の花や倉敷市加須山の自生地からやってきた準絶滅危惧種のミズアオイなど鬼ノ城の自然観察も楽しんでいました。