服飾を学ぶ全国の学生向けにツアー形式で企業見学を行う事業がオンラインで開かれています。
倉敷ファッションフロンティア実行委員会と倉敷市が行っている産地ツアーは今年で3回目です。
産地ツアーは新型コロナの影響で去年からはバーチャル繊維産地ツアーとしてオンラインで行われています。
普段なかなか知ることができない繊維産業の企画や製品づくりの方法・産地の魅力まで様々なことを学ぶことができるこのツアーは、繊維業界への就職を目指す学生と人材を獲得したい企業の双方のニーズを満たすことを目的に行われています。
今年度は倉敷市にある繊維企業を中心におよそ20社が参加しました。
学生服メーカーの明石スクールユニフォームカンパニーでは、 パターンや生地の裁断縫製など製造工程を携わる社員の声を交えながら紹介しました。
そして今年は去年と比べ1社あたりの時間を25分から45分に拡大しZOOMのチャット機能を活用して学生の質問に企業が答え、コミュニケーションをとる時間を増やすなど、さらに学生のものづくりの現場への理解を深めるための工夫を凝らしていて、総視聴者数も去年の4500人から12000人と2.5倍以上増える見込みで人気のイベントとなっています。
オンラインでの開催になったことで全国から参加者が集まり、中にはこのツアーをきっかけに倉敷の企業を知った北海道の学生が実際に就職した例もあるなど事業は成果をあげています。
実行委員会は今後も対面の産地ツアーとバーチャル繊維産地ツアーを複合させながらこの取り組みを続けていきたいということです。