国内最大の花の卸会社が「今年のトレンド花」を選ぶコンテストで、船穂スイートピーの品種が入選しました。
岡山県の花がこのコンテストで受賞するのは初めてです。
国内最大の花の卸大田花きでは年に1度市場で流通するおよそ20万点の花の中からバイヤーの視点でトレンドの花を選ぶコンテスト「フラワー・オブ・ザ・イヤーOTA」を開催し生産者などを表彰しています。
今年の新商品奨励賞に船穂スイートピーの品種「アッシュブルー」が選ばれました。
アッシュブルーは収穫したスイートピーに染料を吸わせる方法で作られた品種で神秘的な青色の濃淡が特徴的な花です。
2016年から市場に出始め結婚式やホームユースなどで全国から引き合いのある人気品種です。
今月3日に東京で行われた表彰式にはアッシュブルーの生産農家ファームたかおの高尾 亜由美さんと農協の関係者が出席し、表彰状を受け取りました。
岡山県からこのコンテストで入選するのは初めてで、切り花の染めの品種が入選するのも初ということです。
バイヤーも自然では出すことのできない高い色彩を評価します。
倉敷市船穂町では14戸ある生産者のうち半数が染めの技術を使った新色に取り組んでいます。
船穂町の農協の担当者もこの受賞を機に産地としてさらに全国から注目を集まることに期待を寄せます。
アッシュブルーはきのう(5日)から出荷が始まり、来年4月まで県内をはじめ東京や大阪の市場で出回ります。